「猫本」誕生の秘話
1. | (株)〇〇〇のシステムエンジニア(第一の人生:入社) |
① | 情報の知識を全くもたない状態(大学では法律を専攻)で入社して悪戦苦闘の日々が続く。 |
② | 私の情報の知識は,入社してからの「独学」と,四苦八苦しながら「現場で得たもの」 。当時はインターネットも普及しておらず,「独学」するにも大変な時代でした。この大変だった思いが「猫本」を出版する動機になっている。 |
2. | 〇〇〇〇の情報技師(第二の人生:転職) |
① | 「情報の知識を教える」という,予期もしない部署に配属される。 |
② | 教えることの難しさを痛感する日々が続く。 |
③ | どのように教えれば受講生が理解しやすいのかを試行錯誤しながら,単元ごとに独自の「講義プリント」を作成する。 |
④ | 受講生の理解度や反応を見ながら,「講義プリント」をブラッシュアップしていく(私にとっての先生は受講生)。 |
⑤ | 独自の「講義プリント」をWebサイトに公開する(これが「猫本」誕生の原点)。 |
⑥ | Web上で非常にわかりやすいと評価をいただくようになる。 |
⑦ | 資格雑誌等で「人気サイト」として掲載いただく。 |
⑧ | 参考書の出版依頼をいただき,「猫本」を出版する。 |
3. | フリーランス(第三の人生を謳歌中:早期退職) |
① | 現在は執筆活動をはじめ,県内の小学校・中学校・高等学校のプログラミング支援など,情報教育を中心に活動中。 |
② | デジタル庁 デジタル推進員 |
教え始めた頃の参考書はテキストベースのものが大半であったため,
誰もが独学できるように「今までにない参考書を作りたい」
という強い思いから,
考え出した構成が,単元ごとに
・ | 最初はイメージで強く印象付ける。 |
・ | 本文は身近な例でわかりやすく。 |
・ | クレバー方式(〇〇〇とくれば×××)で重要事項を覚える。 |
・ | 「知っ得情報」等でほっと一息。 |
・ | 最後は確認問題で定着させる。 |
さらに,
・ | 技術評論社の藤澤奈緒美様に「ねこ」のキャラクタを始めとした多くの企画をいただく。 |
・ | イラストレータの石川ともこ様に「ゆる~いねこ」のイラストを描いていただく。 石川ともこ様のサイト |
ここに,コラボ作品の「猫本」が誕生しました。
「猫本」が誕生して以来,130万部
(2022.10.12時点)を超え,たくさんの方にご購入いただいているお陰で,このような構成を採用していだたく他の参考書も多く見られるようになりました(笑)。
「猫本」は,私の「独学」と「現場で得たもの」に加え,当時の受講生の理解度や反応に基づき,私が試行錯誤した「実体験」から誕生したものです。
これが,当サイト「実体験から始める情報講座」の由来でもあります。
● コンセプト
「難しい知識を難しく教えても意味がない。難しい知識をわかりやすく教えることが重要である。」
● モットー
「面白おかしく斬新に」

栢木 厚(Atsushi Kayanoki)