情報の知識を全くもたない状態でシステムエンジニアとして入社して，悪戦苦闘の日々が続きます。

私の情報の知識は，入社してからの「独学」と，四苦八苦しながら「現場で得たもの」 。当時はインターネットも普及しておらず，「独学」するにも大変な時代でした。

この大変だった思いが「猫本」が誕生する動機の一つになっています。

情報技師に転職すると，「情報の知識を教える」という予期もしない部署に配属され，教えることの難しさを痛感する日々が続きます。

どのように教えれば受講生が理解しやすいのかを試行錯誤しながら，単元ごとに独自の「講義プリント」を作成し，受講生の理解度や反応を見ながら，「講義プリント」をブラッシュアップしていきました。

その「講義プリント」をWebサイトに公開したところ，資格雑誌等で「人気サイト」として掲載いただき，Web上で非常にわかりやすいと評価をいただくようになります。

その後，参考書の出版依頼をいただき，「猫本」が誕生しました。

教え始めた頃の参考書は，文字中心で説明が難しく，イメージしずらいものが大半であったので，誰もが独学できるように「今までにない構成の参考書を作りたい」 という強い思いから，考え出した構成が，

• 単元の最初は「1枚の挿絵」を使って，イメージで強く印象付ける
• 説明は「身近な例」を使ってイメージしやすくする
• 「もっと詳しく」で関連知識を覚える
• 「知っ得情報」でほっと一息する
• 「クレバー方式（〇〇〇とくれば×××）」で重要事項を再確認する
• 最後は「確認問題」で定着させる
• 技術評論社の藤澤奈緒美様に「ねこ」のキャラクタを始めとした多くの企画をいただく
• イラストレータの石川ともこ様に「ゆる～いねこ」のイラストを描いていただく

こうして，コラボ作品の「猫本」が誕生しました。

「猫本」が誕生して以来，150万部を突破 (2024.10時点)，たくさんの方にご購入いただいているお陰で，このような構成を採用していだたく他の参考書が，書店やネットでよく見かけるようになりました（笑）。

「猫本」は，私の「独学」と「現場で得たもの」に加え，当時の受講生の理解度や反応に基づき，私が試行錯誤した「実体験」から誕生したものです。
これが，当サイト「実体験から始める情報講座」の由来でもあります。

猫本は読者の皆様の理解度や反応を大切にし，それを反映させることでより効果的で魅力的な学びの場を提供しています。
皆様の貴重なフィードバックが，猫本をより進化させる原動力となっています。
さらに，以下の対面授業及び講座での実体験を活かし，常に新しい技術と視点を取り入れた進化し続ける猫本を目指しています。

• 高校生対象の情報授業
• 高校生対象の大学受験共通テスト対策
• 社会人対象のIT国家資格対策講座
• 社会人対象のDX講座