10-08 業績評価と経営管理システム
令和2年度公開問題 問6
BSC(Balanced Scorecard)に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア 企業や組織のビジョンと戦略を,四つの視点(“財務の視点”,“顧客の視点”,
“業務プロセスの視点”,“成長と学習の視点”)から具体的な行動へと変換して計画・管理し,戦略の立案と実行・評価を支援するための経営管理手法である。
- イ 製品やサービスを顧客に提供するという企業活動を,調達,開発,製造,販売,サービスといったそれぞれの業務が,一連の流れの中で順次,価値とコストを付加・蓄積していくものと捉え,この連鎖的活動によって顧客に向けた最終的な
“価値”が生み出されるとする考え方のことである。
- ウ 多種類の製品を生産・販売したり,複数の事業を行ったりしている企業が,戦略的観点から経営資源の配分が最も効率的・効果的となる製品・事業相互の組合せを決定するための経営分析手法のことである。
- エ 目標を達成するために意思決定を行う組織や個人の,プロジェクトやベンチャービジネスなどにおける,強み,弱み,機会,脅威を評価するのに用いられる経営戦略手法のことである。
解答 ア
【頭の準備体操】
バランススコアカード(BSC:Balanced Score Card)は,企業のビジョンや戦略を実現するために,「財務・顧客・業務プロセス・学習と成長」の四つの視点から,具体的に目標を設定して業績を評価する手法。
- ア BSC(正解)
- イ バリューチェーン分析
- ウ PPM分析(Product Portfolio Management)
- エ SWOT分析
令和4年度公開問題 問19
製造販売業A社は,バランススコアカードの考え方を用いて戦略テーマを設定した。業務プロセス(内部ビジネスプロセス)の視点に基づく戦略テーマとして,最も適切なものはどれか。
- ア 売上高の拡大
- イ 顧客ロイヤルティの拡大
- ウ 従業員の技術力強化
- エ 部品の共有化比率の向上
解答 エ
【頭の準備体操】
バランススコアカード(BSC:Balanced Score Card)は,企業のビジョンや戦略を実現するために,「財務・顧客・業務プロセス・学習と成長」の四つの視点から,具体的に目標を設定して業績を評価する手法。
- ア 財務の視点
- イ 顧客の視点
- ウ 学習と成長の視点
- エ 業務プロセス(内部ビジネスプロセス)の視点(正解)
令和6年度公開問題 問3
未来のある時点に目標を設定し,そこを起点に現在を振り返り,目標実現のために現在すべきことを考える方法を表す用語として,最も適切なものはどれか。
- ア PoC(Proof of Concept)
- イ PoV(Proof of Value)
- ウ バックキャスティング
- エ フォアキャスティング
解答 ウ
【頭の準備体操】
バックキャスティングは,未来から逆算して計画すること。
- ア 概念実証。新しい概念・理論・アイデアなどが実現可能かを,開発の前段階で実証すること。
- イ 価値実証。新技術の導入で期待通りの価値が得られるかを,開発の前段階で実証すること。
- ウ 正解
- エ 現在から未来を計画すること。