8-4 ソフトウェア開発手法

令和6年度公開問題  問49

ソフトウェア開発プロジェクトにおける,コストの見積手法には,積み上げ法,ファンクションポイント法,類推見積法などがある。見積りで使用した手法とその特徴に関する記述a~cの適切な組合せはどれか。

解答 ア

【頭の準備体操】
ファンクションポイント法は,ソフトウェアの仕様から機能数を洗い出し,機能ごとに複雑度を考慮した重み付けをして見積もる手法。

令和3年度公開問題  問36

開発期間10か月,開発の人件費予算1,000万円のプロジェクトがある。5か月経過した時点で,人件費の実績は600万円であり,成果物は全体の40%が完成していた。このままの生産性で完成まで開発を続けると,人件費の予算超過はいくらになるか。

解答 エ

【比を使って解く】
全体の40%で600万円なので,完成(100%)でかかる予算を求める。
0.4 → 600万円
1.0 → m万円

0.4×m=1.0×600
m=1,500万円

予算は1,000万円なので,予算超過500万円。

令和4年度公開問題  問50

120kステップのソフトウェアを開発した。開発の各工程における生産性の実績が表のとおりであるとき,開発全体の工数は何人月か。ここで,生産性は1人月当たりのkステップとする。

解答 エ

設計の工数:120k÷6.0k/人月=20人月
製造の工数:120k÷4.0k/人月=30人月

開発全体の工数は,20+30=50人月

令和5年度公開問題  問55

ソフトウェア開発の仕事に対し,10名が15日間で完了する計画を立てた。しかし,仕事開始日から5日間は,8名しか要員を確保できないことが分かった。計画どおり15日間で仕事を完了させるためには,6日目以降は何名の要員が必要か。ここで,各要員の生産性は同じものとする。

解答 イ

開発全体の工数:10人×15日=150人日
仕事開始日から5日間の工数:8人×5日=40人日

残りの工数(110人日)を,残りの日数(10日)で仕事を完了させるには何人必要かを求める。
110人日÷10日=11人。