8-1 企画・要件定義プロセス
令和6年度公開問題 問33
次の記述のうち,業務要件定義が曖昧なことが原因で起こり得る問題だけを全て挙げたものはどれか。
- a 企画プロセスでシステム化構想がまとまらず,システム化の承認を得られない。
- b コーディングのミスによって,システムが意図したものと違う動作をする。
- c システムの開発中に仕様変更による手戻りが頻発する。
- d システムを受け入れるための適切な受入れテストを設計できない。
- ア a, b
- イ b, c
- ウ b, d
- エ c, d
解答 エ
【頭の準備体操】
業務要件定義は,日々の業務に必要な要件。要件定義プロセスで実施される。
ソフトウェアライフサイクル:企画プロセス ⇒ 要件定義プロセス ⇒ 開発プロセス ⇒ 運用プロセス ⇒ 保守プロセス
- ア ×。企画プロセスでシステム化の承認を得た後,要件定義プロセスで業務要件定義が検討される。業務要件定義の曖昧さとは関係ない。
- イ ×。開発プロセスで発生するコーディングのミスは,業務要件定義の曖昧さとは関係ない。
- ウ 〇。業務要件定義が曖昧なままシステム開発が進んでいくと,仕様変更による手戻りが頻発する。
- エ 〇。受入テストは,利用者が要求した要件を満たし,利用できる水準であるかを最終的に確認するテスト。業務要件定義が曖昧だと適切な受入テストを設計できない。
令和3年度公開問題 問46
システム要件定義で明確にするもののうち,性能に関する要件はどれか。
- ア 業務要件を実現するシステムの機能
- イ システムの稼働率
- ウ 照会機能の応答時間
- エ 障害の復旧時間
解答 ウ
【頭の準備体操】
システム要件定義
・機能要件定義は,システム必要な機能の要件。
・非機能要件定義は,システムに必要な性能の要件。
(例)応答時間,信頼性,可用性,保守性,セキュリティなど。
- ア 機能に関する要件
- イ 可用性に関する要件
- ウ 性能に関する要件(正解)。応答時間は,コンピュータに処理を依頼してから結果がで始めるまでの時間。
- エ 保守性に関する要件