6-6 トランザクション処理
令和6年度公開問題 問74
トランザクション処理に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア コミットとは,トランザクションが正常に処理されなかったときに,データベースをトランザクション開始前の状態に戻すことである。
- イ 排他制御とは,トランザクションが正常に処理されたときに,データベースの内容を確定させることである。
- ウ ロールバックとは,複数のトランザクションが同時に同一データを更新しようとしたときに,データの矛盾が起きないようにすることである。
- エ ログとは,データベースの更新履歴を記録したファイルのことである。
解答 エ
【頭の準備体操】
ログファイルは,データベースの更新前や更新後の情報を記録したファイル。データベースの回復処理に使用する。
- ア ロールバックとは,トランザクションが正常に処理されなかったときに,データベースをトランザクション開始前の状態に戻すことである。
- イ コミットとは,トランザクションが正常に処理されたときに,データベースの内容を確定させることである。
- ウ 排他制御とは,複数のトランザクションが同時に同一データを更新しようとしたときに,データの矛盾が起きないようにすることである。
- エ 正解
令和4年度公開問題 問77
トランザクション処理のACID特性に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア 索引を用意することによって,データの検索時の検索速度を高めることができる。
- イ データの更新時に,一連の処理が全て実行されるか,全く実行されないように制御することによって,原子性を保証することができる。
- ウ データベースの複製を複数のサーバに分散配置することによって,可用性を高めることができる。
- エ テーブルを正規化することによって,データに矛盾や重複が生じるのを防ぐことができる。
解答 イ
【頭の準備体操】
ACID特性
原子性は,トランザクション処理が全て完了するか,全く処理しなかったかのように取り消すこと。
一貫性は,データベースのデータが常に整合性が保たれていること。
独立性は,複数のトランザクションを同時に実行しても,お互いに干渉しないこと。
耐久性は,トランザクション処理の完了後,処理結果が消失することなく永続的に保証されること。
- ア インデックス
- イ ACID特性(原子性)
- ウ レプリケーション。データを複製して分散配置し,データを同期させること。
- エ 正規化