3-5 IoTと組込みシステム
令和3年度公開問題 問92
IoT機器からのデータ収集などを行う際の通信に用いられる,数十kmまでの範囲で無線通信が可能な広域性と省電力性を備えるものはどれか。
- ア BLE
- イ LPWA
- ウ MDM
- エ MVNO
解答 イ
LPWA(Low Power Wide Area-network)は,低消費電力かつ長距離通信(数十㎞程度)が可能な無線通信技術。
- ア Bluetooth Low Energy。Bluetooth4.0で追加された拡張仕様。数mの狭い範囲を低消費電力で無線通信ができる。
- イ 正解
- ウ Mobile Device Management。スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを一元管理するシステム。
- エ Mobile Virtual Network Operator。移動体通信事業者から通信回線を借りて,移動体通信サービスを提供している事業者。
令和2年度公開問題 問70
LPWAの特徴として,適切なものはどれか。
- ア AIに関する技術であり,ルールなどを明示的にプログラミングすることなく,入力されたデータからコンピュータが新たな知識やルールなどを獲得できる。
- イ 低消費電力型の広域無線ネットワークであり,通信速度は携帯電話システムと比較して低速なものの,一般的な電池で数年以上の運用が可能な省電力性と,最大で数十kmの通信が可能な広域性を有している。
- ウ 分散型台帳技術の一つであり,複数の取引記録をまとめたデータを順次作成し,直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって,データを相互に関連付け, 矛盾なく改ざんすることを困難にして,データの信頼性を高めている。
- エ 無線LANの暗号化方式であり,脆弱性が指摘されているWEPに代わって利用が推奨されている。
解答 イ
LPWA(Low Power Wide Area-network)は,低消費電力かつ長距離通信(数十㎞程度)が可能な無線通信技術。
- ア 機械学習
- イ 正解
- ウ ブロックチェーン
- エ WPA2やWPA3
令和6年度公開問題 問84
IoTエリアネットワークでも利用され,IoTデバイスからの無線通信をほかのIoTデバイスが中継することを繰り返し,リレー方式で通信をすることによって,広範囲の通信を実現する技術はどれか。
- ア GPS
- イ MIMO
- ウ キャリアアグリゲーション
- エ マルチホップ
解答 エ
マルチホップは,無線端末自身に中継器の役割をもたせ,リレー方式でデータの長距離通信を可能にする無線通信技術。
- ア Global Positioning System。人工衛星を利用して現在位置を測定するシステム。
- イ Multi-Input Multi-Output。送信機と受信機の両方で複数アンテナを使用することで,通信の品質を向上させる無線通信技術。
- ウ 複数の異なる周波数帯の電波を束ねて通信を行うことで,通信の品質を向上させる無線通信技術。
- エ 正解