1-7 AI
令和4年度公開問題 問21
政府が定める“人間中心のAI社会原則”では,三つの価値を理念として尊重し,その実現を追求する社会を構築していくべきとしている。実現を追求していくべき社会の姿だけを全て挙げたものはどれか。
- a 持続性ある社会
- b 多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会
- c 人間があらゆる労働から解放される社会
- d 人間の尊厳が尊重される社会
- ア a, b, c
- イ a, b, d
- ウ a, c, d
- エ b, c, d
解答 イ
人間中心のAI社会原則
・人間の尊厳が尊重される社会
・多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会
・持続性ある社会
令和6年度公開問題 問12
AIに関するガイドラインの一つである“人間中心のAI社会原則”に定められている七つの“AI社会原則”のうち,“イノベーションの原則”に関する記述として,最も適切なものはどれか。
- ア AIの発展によって人も併せて進化するように,国際化や多様化を推進し,大学,研究機関,企業など,官民における連携と,柔軟な人材の移動を促進する。
- イ AIの利用がもたらす結果については,問題の特性に応じて,AIの開発,提供,利用に携わった関係者が分担して責任を負う。
- ウ サービスの提供者は,AIを利用している事実やデータの取得方法や使用方法,結果の適切性について,利用者に対する適切な説明を行う。
- エ 情報弱者を生み出さないために,幼児教育や初等中等教育において,AI活用や情報リテラシーに関する教育を行う。
解答 ア
人間中心のAI社会原則
・人間中心の原則
・教育・リテラシーの原則
・プライバシーの確保の原則
・セキュリティ確保の原則
・公正競争確保の原則
・公平性・説明責任及び透明性の原則
・イノベーションの原則
- ア イノベーションの原則(正解)
- イ 人間中心の原則
- ウ 公平性・説明責任及び透明性の原則
- エ 教育・リテラシーの原則
令和5年度公開問題 問34
記述a~cのうち,“人間中心のAI社会原則”において,AIが社会に受け入れられ,適正に利用されるために,社会が留意すべき事項として記されているものだけを全て挙げたものはどれか。
- a AIの利用に当たっては,人が利用方法を判断し決定するのではなく,AIが自律的に判断し決定できるように,AIそのものを高度化しなくてはならない。
- b AIの利用は,憲法及び国際的な規範の保障する基本的人権を侵すものであってはならない。
- c AIを早期に普及させるために,まず高度な情報リテラシーを保有する者に向けたシステムを実現し,その後,情報弱者もAIの恩恵を享受できるシステムを実現するよう,段階的に発展させていかなくてはならない。
- ア a, b
- イ a, b, c
- ウ b
- エ b, c
解答 ウ
AIの利用は,憲法及び国際的な規範の保障する基本的人権を侵すものであってはならない。
AIは,人々の能力を拡張し,多様な人々の多様な幸せの追求を可能とするために開発され,社会に展開され,活用されるべきである。AIが活用される社会において,人々が
AIに過度に依存したり,AIを悪用して人の意思決定を操作したりすることのないよう,我々は,リテラシー教育や適正な利用の促進などのための適切な仕組みを導入することが望ましい。
- ・ AIは,人間の労働の一部を代替するのみならず,高度な道具として人間を補助することにより,人間の能力や創造性を拡大することができる。
-
・ AIの利用にあたっては,人が自らどのように利用するかの判断と決定を行うことが求められる。AIの利用がもたらす結果については,問題の特性に応じて,AIの開発・提供・利用に関わった種々のステークホルダーが適切に分担して責任を負うべきである。
- ・ 各ステークホルダーは,AIの普及の過程で,いわゆる「情報弱者」や「技術弱者」を生じさせず,AIの恩恵をすべての人が享受できるよう,使いやすいシステムの実現に配慮すべきである。