11-3 マーケティング戦略
令和5年7月修了試験 問47
企業がマーケティング活動に活用するビッグデータの特徴に沿った取扱いとして, 適切なものはどれか。
- ア ソーシャルメディアで個人が発信する商品のクレーム情報などの,不特定多数によるデータは処理の対象にすべきではない。
- イ 蓄積した静的なデータだけでなく,Webサイトのアクセス履歴などリアルタイム性の高いデータも含めて処理の対象とする。
- ウ データ全体から無作為にデータをサンプリングして,それらを分析することによって全体の傾向を推し量る。
- エ データの正規化が難しい非構造化データである音声データや画像データは,処理の対象にすべきではない。
解答 イ
【頭の準備体操】
ビッグデータは,従来のデータベース管理システムでは保管・解析が難しいような膨大なデータ群。
(ビッグデータの特徴)
・データ量が膨大。
・データの種類が多様。
・データの発生頻度・更新頻度が速い。
- ア 不特定多数によるデータの処理も対象である。
- イ 正解
- ウ データをサンプリングせず,データ全体を分析する。
- エ 非構造化データの処理も対象である。
令和6年1月修了試験 問50
T社では3種類の商品A,B,Cを販売している。現在のところ,それぞれの商品には毎月10,000人, 20,000人, 80,000人の購入者がいる。来年から商品体系を変更して,4種類の新商品P, Q, R,
Sを販売する予定である。そこで,既存の顧客が新商品を購入する割合と新規の顧客数を試算した。この試算について,適切な記述はどれか。ここで,表の各行に記載されている小数第1位までの数値が,該当する旧商品から新商品に乗り換える人の割合を表す。

- ア 商品Aの購入者のうち,1,000人が新商品Qを購入すると予想している。
- イ 商品Bの購入者は,新商品P, Q, R, Sのどれかを購入すると予想している。
- ウ 新商品Pの購入見込者の5割は,商品Aの購入者であると予想している。
- エ 新商品Sの新規顧客数は,商品Cの購入者のうち新商品Sを購入する人数より少ないと予想している。
解答 エ
- ア ×。10,000×0.3=3,000人。
- イ ×。0.1+0.6+0.1+0.1=0.9。新商品P, Q, R, Sのどれも購入しない者が0.1(1割)いる。
- ウ ×。商品Aの購入者のうち新商品Pの購入見込み者は10,000×0.5=5,000人。これは,新商品Pの購入見込み者の,5,000÷(15,000+5,000)=0.25(2.5割)。
- エ 〇。新商品Sの新規顧客数(23,000人)は,商品Cの購入者のうち商品Sを購入する人数(80,000×0.3=24,000人)より少ない。