8-4 暗号技術
令和6年1月修了試験 問28
共通鍵暗号方式の特徴はどれか。
- ア 暗号化通信に使用する場合,鍵を相手と共有する必要があり,事前に平文で送付することが推奨されている。
- イ 暗号化通信をする相手が1人の場合,使用する鍵の個数は公開鍵暗号方式よりも多い。
- ウ 同じ程度の暗号強度をもつ鍵長を選んだ場合,公開鍵暗号方式と比較して,暗号化や復号に必要な時間が短い。
- エ 鍵のペアを生成し,一方の鍵で文書を暗号化すると,他方の鍵でだけ復号することができる。
解答 ウ
【頭の準備体操】
共通鍵暗号方式は,暗号化鍵と復号鍵は同じ共通鍵。鍵の安全な配布は容易。暗号化/復号の処理時間は速い。
公開鍵暗号方式は,暗号化鍵は受信者の公開鍵,復号鍵は受信者の秘密鍵。鍵の安全な配布は難しい。暗号化/復号の処理時間は遅い。
- ア 共通鍵暗号方式は,鍵を盗まれるとその鍵で復号できてしまうので,鍵の配布に注意が必要である。
- イ 相手が1人の場合,共通鍵暗号方式では共通鍵1つで暗号化と復号ができる。公開鍵暗号方式では暗号化鍵1つ,復号鍵1つの計2つが必要である。
- ウ 正解
- エ 公開鍵暗号方式の特徴。
令和5年6月修了試験 問28
暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア AESは公開鍵暗号方式,RSAは共通鍵暗号方式の一種である。
- イ 共通鍵暗号方式では,暗号化及び復号に同一の鍵を使用する。
- ウ 公開鍵暗号方式を通信内容の秘匿に使用する場合は,暗号化に使用する鍵を秘密にして,復号に使用する鍵を公開する。
- エ デジタル署名に公開鍵暗号方式が使用されることはなく,共通鍵暗号方式が使用される。
解答 イ
【頭の準備体操】
共通鍵暗号方式は,暗号化鍵と復号鍵は同じ共通鍵。鍵の安全な配布は容易。暗号化/復号の処理時間は速い。
公開鍵暗号方式は,暗号化鍵は受信者の公開鍵,復号鍵は受信者の秘密鍵。鍵の安全な配布は難しい。暗号化/復号の処理時間は遅い。
- ア RSAは公開鍵暗号方式,AESは共通鍵暗号方式の一種である。
- イ 正解
- ウ 公開鍵暗号方式を通信内容の秘匿に使用する場合は,暗号化に使用する鍵を公開にして,復号に使用する鍵を秘密する。
- エ デジタル署名に公開鍵暗号方式が使用される。
令和7年1月修了試験 問28
共通鍵暗号方式において,100人の送受信者のそれぞれが,相互に暗号化通信を行うときに必要な共通鍵の総数は幾つか。
- ア 200
- イ 4,950
- ウ 9,900
- エ 10,000
解答 イ
【頭の準備体操】
共通鍵暗号方式は,暗号化鍵と復号鍵は同じ共通鍵。鍵の安全な配布は容易。暗号化/復号の処理時間は速い。
【イメージで解く】
各人の通信相手は自分を除いた99人なので,100×99=9,900
ただし,共通鍵暗号方式は暗号化鍵と復号鍵が同一なので,9,900÷2=4,950
令和6年7月修了試験 問28
エンベロープ暗号化の説明はどれか。
- ア 暗号化鍵で平文を暗号化してから,その暗号化鍵を別の暗号化鍵で暗号化する。
- イ 暗号化メールを送信する際に,送信者が電子メールの返信先メールアドレスを設定する。
- ウ 公開鍵暗号方式を利用し,電子メールの受信者の公開鍵でメール本文を暗号化する。
- エ 光の最小単位である光子1個1個に1ビットのデータを載せて送り,受信した光子の数を確認することによって盗聴を発見できる。
解答 ア
【頭の準備体操】
エンベロープ暗号化は,平文を暗号化した鍵を,別の鍵で暗号化すること。平文の暗号化とその鍵の安全な配送を実現する。
【イメージで解く】