5-02 クライアントサーバシステム
令和5年12月修了試験 問11
仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
- ア 仮想サーバで稼働しているOSやソフトウェアを停止することなく,他の物理サーバに移し替える技術である。
- イ データの利用目的や頻度などに応じて,データを格納するのに適したストレージへ自動的に配置することによって,情報活用とストレージ活用を高める技術である。
- ウ 複数の利用者でサーバやデータベースを共有しながら,利用者ごとにデータベースの内容を明確に分離する技術である。
- エ 利用者の要求に応じてリソースを動的に割り当てたり,不要になったリソースを回収して別の利用者のために移し替えたりする技術である。
解答 ア
【頭の準備体操】
ライブマイグレーションは,稼働中の仮想サーバを停止することなく,他の物理サーバに移動させる技術。
令和6年6月修了試験 問32
内部ネットワークのPCからインターネット上のWebサイトを参照するときに,DMZに設置したVDI (Virtual Desktop
Infrastructure)サーバ上のWebブラウザを利用すると,未知のマルウェアがPCにダウンロードされるのを防ぐというセキュリティ上の効果が期待できる。この効果を生み出すVDIサーバの動作の特徴はどれか。
- ア Webサイトからの受信データを受信処理した後,IPsecでカプセル化し,PCに送信する。
- イ Webサイトからの受信データを受信処理した後,実行ファイルを削除し,その他のデータをPCに送信する。
- ウ Webサイトからの受信データを受信処理した後,生成したデスクトップ画面の画像データだけをPCに送信する。
- エ Webサイトからの受信データを受信処理した後,不正なコード列が検知されない場合だけPCに送信する。
解答 ウ
【頭の準備体操】
VDI (Virtual Desktop
Infrastructure)は,利用者のデスクトップ環境をサーバ上で仮想化し,利用者はリモートからアクセスする技術。利用者にはサーバ上に生成されたデスクトップ環境の画面データだけが転送される(画面転送という)。
DMZ(DeMilitarized Zone)は,外部ネットワークと内部ネットワークの間に配置される中間の領域。
令和5年7月修了試験 問11
システムのスケールアウトに関する記述として,適切なものはどれか。
- ア 既存のシステムにサーバを追加導入することによって,システム全体の処理能力を向上させる。
- イ 既存のシステムのサーバの一部又は全部を,クラウドサービスなどに再配置することによって,システム運用コストを下げる。
- ウ 既存のシステムのサーバを,より高性能なものと入れ替えることによって,個々のサーバの処理能力を向上させる。
- エ 一つのサーバをあたかも複数のサーバであるかのように見せることによって,システム運用コストを下げる。
解答 ア
【頭の準備体操】
スケールアウトは,サーバを追加導入することでシステム全体の処理能力を向上させること。
スケールアップは,既存のサーバ自体を高性能にすることでシステム全体の処理能力を向上させること。
- ア 正解
- イ クラウドコンピューティング
- ウ スケールアップ
- エ サーバの仮想化