2-3 記憶管理

令和6年7月修了試験  問13

仮想記憶方式の一つに,仮想アドレス空間を固定長の領域に分割して管理するものがある。この固定長の領域を示す用語はどれか。

解答 エ

【頭の準備体操】
仮想記憶方式は,補助記憶の一部を主記憶のように使用する技術。 ⇒ 主記憶の容量よりも大きいメモリ空間を必要とするプログラムの実行が可能となる。

ページング方式は,仮想記憶方式の一つ。仮想アドレス空間を固定長の領域(ページという)に分割して,必要なページだけを主記憶に読み込む方式。

令和6年6月修了試験  問13

ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えアルゴリズムにLRU方式を採用する。主記憶に割り当てられるページ枠が4のとき,ページ1, 2, 3, 4, 5, 2, 1, 3, 2, 6の順にアクセスすると,ページ6をアクセスする時点で置き換えられるページはどれか。ここで,初期状態では主記憶にどのページも存在しないものとする。

解答 エ

【頭の準備体操】
LRU方式(Least Recently Used)は,ページ置換えアルゴリズムの一つ。参照されてから最も時間が経過しているページを置き換える。

【イメージで解く】
ページ枠:4
丸付き数字:対象ページ
赤字数字:置換えページ

よって,5。

令和7年1月修了試験  問13

図のメモリマップで,セグメント2が解放されたとき,セグメントを移動(動的再配置)し,分散する空き領域を集めて一つの連続領域にしたい。1回のメモリアクセスは4バイト単位で行い,読取り,書込みがそれぞれ30ナノ秒とすると,動的再配置をするために必要なメモリアクセス時間は合計何ミリ秒か。ここで,1kバイトは1,000バイトとし,動的再配置に要する時間以外のオーバヘツドは考慮しないものとする。

解答 エ

【イメージで解く】
1回の移動で,読取り(①),書込み(②)にそれぞれ30ナノ秒が必要なので,60ナノ秒かかる。
全部で800k÷4=200k回の移動が必要なので,60×200k=12,000,000ナノ秒=12ミリ秒。