多数のクライアントが,LANに接続された1台のプリンタを共同利用するときの印刷要求から印刷完了までの所要時間を,待ち行列理論を適用して見積もる場合について考える。プリンタの運用方法や利用状況に関する記述のうち,M/M/1の待ち行列モデルの条件に反しないものはどれか。
解答 イ
待ち行列理論
M(到着率) / M(サービス時間) / 1(窓口の数)
通信回線を使用したデータ伝送システムにM/M/1の待ち行列モデルを適用すると, 平均回線待ち時間,平均伝送時間,回線利用率の関係は,次の式で表すことができる。
解答 イ
関係式より,
平均回線待ち時間÷平均転送時間=回線利用率÷(1-回線利用率)
ここで,平均回線待ち時間が平均伝送時間よりも最初に長くなるのは,「左辺が1よりも大きくなるとき」 ⇒ 左辺=右辺なので,「右辺が1よりも大きくなるとき」
回線利用率÷(1-回線利用率)>1
回線利用率>0.5