ITパスポート講座
★ 猫本 10-09 ビジネスシステムとエンジニアリング(その6) ★
ITパスポート 平成29年度春期 問5
製品Aを1個生産するためには,外部から調達する部品Bを1個必要とする。部品Bは,毎月の第1営業日に発注し,その月の最終営業日に納品され,翌月以降の生産に使用される。製品Aの4月から3か月間の生産計画が表のとおりであるとき,5月の第1営業日に部品Bを最低何個発注する必要があるか。ここで,3月末の部品Bの在庫は6,000個であり,4月第1営業日に6,000個の発注を行っているものとする。また,仕掛残及び安全在庫は考えないものとする。
ア | 5,000 |
イ | 6,000 |
ウ | 7,000 |
エ | 8,000 |
解説
(頭の準備体操)
仕掛残:生産途中の商品
安全在庫:不確定な要素により欠品が発生しないように,最低限保管しておく在庫
「製品Aを1個生産するためには,外部から調達する部品Bを1個必要とする。」ので,「製品Aの生産計画=製品Bの必要量」である。
・4月の「商品Bの月末在庫量」を求める。
4月の「商品Bの月末在庫量」=3月の「商品Bの月末在庫量」-4月の「部品Bの必要量」+4月の「商品Bの発注量」
=6,000個-5,000個+6,000個=7,000個
・5月の「商品Bの月末在庫量」は,「仕掛残及び安全在庫は考えない」ので7,000個である。
・5月の「商品Bの発注量」を求める。
5月の「商品Bの月末在庫量」=4月の「商品Bの月末在庫量」-5月の「部品Bの必要量」+5月の「商品Bの発注量」
7,000個=7,000個-6,000個+5月の「商品Bの発注量」
5月の「商品Bの発注量」=6,000個
よって,イである。
解答
イ
ITパスポート 令和元年度秋期 問26
製品Aの生産計画量,部品Bの総所要量及び在庫量が表のとおりであるとき,第2週における部品Bの発注量aは何個か。
〔条件〕
・ | 製品Aの生産リードタイム(着手から完成までの期間)は無視する。 |
・ | 製品Aを1個生産するためには部品Bが2個必要であり,部品Bは製品Aの生産以外には使われない。 |
・ | 部品Bの発注は,各週の生産終了後に行い,翌週の生産開始までに入荷する。 |
・ | 部品Bの安全在庫は,当該週の部品Bの総所要量の25%とする。 |
・ | 部品Bの第1週の生産開始前の在庫量を100個とする。 |
ア | 30 |
イ | 40 |
ウ | 60 |
エ | 80 |
解説
・「部品Bの第1週の生産開始前の在庫量を100個」である。
・第1週の「商品Bの発注量」を求める。
第2週の「商品Bの安全在庫量」=第2週の「商品Bの総所要量」×0.25=80×0.25=20個
第1週の「商品Bの在庫量(生産終了後)+第1週の「商品Bの発注量」=第2週の「商品Bの総所要量」+第2週の「商品Bの安全在庫量」
20個+第1週の「商品Bの発注量」=80個+20個
第1週の「商品Bの発注量」=80個
・第2週の「商品Bの在庫量(生産開始前)」を求める。
第2週の「商品Bの在庫量(生産開始前)」=第1週の「商品Bの在庫量(生産終了後)」+第1週の「部品Bの発注量」
第2週の「商品Bの在庫量(生産開始前)」=20個+80個=100個
・第2週の「商品Bの在庫量(生産終了後)」を求める。
第2週の「商品Bの在庫量(生産終了後)」=第2週の「商品Bの在庫量(生産開始前)」-第2週の「部品Bの総所要量」
第2週の「商品Bの在庫量(生産終了後)」=100個-80個=20個
・第2週の「商品Bの発注量」を求める。
第3週の「商品Bの安全在庫量」=第3週の「商品Bの総所要量」×0.25=40×0.25=10個
第2週の「商品Bの在庫量(生産終了後)+第2週の「商品Bの発注量」=第3週の「商品Bの総所要量」+第3週の「商品Bの安全在庫量」
20個+第2週の「商品Bの発注量」=40個+10個
第2週の「商品Bの発注量」=30個
よって,アである。
※第3週の「商品Bの発注量」は,第4週の「商品Bの総所要量」がわからないと求めることができない。
解答
ア