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ITパスポート講座

★ 猫本 9-04 セキュリティ関連法規(その5) ★

ITパスポート 令和3年度 問17

プロバイダが提供したサービスにおいて発生した事例a~cのうち,プロバイダ責任制限法によって,プロバイダの対応責任の対象となり得るものだけを全て挙げたものはどれか。

a.  氏名などの個人情報が電子掲示板に掲載されて,個人の権利が侵害された。
b.  受信した電子メールの添付ファイルによってマルウェアに感染させられた
c.  無断で利用者IDとパスワードを使われて,ショッピングサイトにアクセスされた

ア  a
イ  a,b,c
ウ  a,c
エ  c

解説

(頭の準備体操)

プロバイダ責任法:インターネット上で誹謗中傷などがあった場合の,プロバイダの責任の範囲や削除請求,発信者情報開示請求ができる権利を定めた法律


a.  「プロバイダ責任法」によって,プロバイダの対応責任の対象となり得るもの
b.  「不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス作成罪)」によって,ウイルスの送信者やウイルス作成者が問われるもの
c.  「不正アクセス禁止法」によって,不正アクセスを行った者が問われるもの

よって,アである。

解答

ITパスポート 平成30年度春期 問30

プロバイダが提供したサービスにおいて発生した事例のうち,プロバイダ責任制限法によって,プロバイダの対応責任の対象となり得るものはどれか。

ア  氏名などの個人情報が書込みサイトに掲載されて,個人の権利が侵害された。
イ  受信した電子メールの添付ファイルによってウイルスに感染させられた。
ウ  送信に同意していない宣伝用の電子メールが幾度となく送られてきた。
エ  無断でIDとパスワードを使われて,ショッピングサイトにアクセスされた。

解説

(頭の準備体操)

プロバイダ責任法:インターネット上で誹謗中傷などがあった場合の,プロバイダの責任の範囲や削除請求,発信者情報開示請求ができる権利を定めた法律


ア  「プロバイダ責任制限法」によって,プロバイダの対応責任の対象となり得るもの(正解)
イ  「不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス作成罪)」によって,ウイルスの送信者やウイルス作成者が問われるもの
ウ  「特定電子メール法」によって,メールの送信者が問われるもの
「不正アクセス禁止法」によって,不正アクセスを行った者が問われるもの

解答

ITパスポート 平成31年度春期 問24

刑法には,コンピュータや電磁的記録を対象としたIT関連の行為を規制する条項がある。次の不適切な行為のうち,不正指令電磁的記録に関する罪に抵触する可能性があるものはどれか。

ア  会社がライセンス購入したソフトウェアパッケージを,無断で個人所有のPCにインストールした。
イ  キャンペーンに応募した人の個人情報を,応募者に無断で他の目的に利用した。
ウ  正当な理由なく,他人のコンピュータの誤動作を引き起こすウイルスを収集し,自宅のPCに保管した。
エ  他人のコンピュータにネットワーク経由でアクセスするためのIDとパスワードを,本人に無断で第三者に教えた。

解説

(頭の準備体操)

刑法の不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス作成罪):他人のコンピュータの誤動作を引き起こすことを目的に,コンピュータウイルスを作成したり,正当な理由なく提供や共用,取得,保管したりすることが処罰の対象。


ア  「著作権法」に抵触する可能性があるもの
イ  「個人情報保護法」に抵触する可能性があるもの
ウ  「不正指令電磁的記録に関する罪」に抵触する可能性があるもの(正解)
エ  「不正アクセス禁止法」に抵触する可能性があるもの

解答

ITパスポート 令和元年度秋期 問63

チェーンメールの特徴として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

a. グループ内の連絡や情報共有目的で利用される。

b. ネットワークやサーバに,無駄な負荷をかける。

c. 返信に対する返信を,お互いに何度も繰り返す。

d. 本文中に,多数への転送を煽る文言が記されている。

ア  a,c
イ  a,d
ウ  b,c
エ  b,d

解説

(頭の準備体操)

チェーンメール:不幸の手紙のように他人への転送を要求する電子メール


a. 「メーリングリスト」の特徴

b. 「チェーンメール」の特徴

c. 返信に対する返信を,お互いに何度も繰り返すことは,チェーンメールではない。

d. 「チェーンメール」の特徴

よって,エである。

解答