ITパスポート講座
★ 猫本 9-03 知的財産権(その1) ★
ITパスポート 平成29年度秋期 問28
著作権の説明と保護の対象に関して,次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
著作権は,【 a 】に関する著作者の権利であり,【 b 】は保護の対象ではない。

解説
(頭の準備体操)
著作権:文芸や学術,美術,音楽などの著作物(作品)の利用について,著作者が独占的・排他的に支配して利益を受ける権利
著作権法の保護対象外:プログラム言語,アルゴリズム(解法),コーディングルール,プロトコル(規約),など
著作権は,【文芸や学術,美術などの作品について,作品の利用】に関する著作者の権利であり,【コンピュータのプログラム言語】は保護の対象ではない。
よって,エである。
解答
エ
ITパスポート 令和元年度秋期 問24
著作権法における著作権に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | 偶然に内容が類似している二つの著作物が同時期に創られた場合,著作権は一方の著作者だけに認められる。 |
イ | 著作権は,権利を取得するための申請や登録などの手続が不要である。 |
ウ | 著作権法の保護対象には,技術的思想も含まれる。 |
エ | 著作物は,創作性に加え新規性も兼ね備える必要がある。 |
解説
(頭の準備体操)
著作権:著作権は,著作物を創作した時点で発生する。著作権の申請や登録は不要
ア | 偶然に内容が類似している二つの著作物が同時期に創られた場合,著作権は両方の著作者に認められる。 |
イ | 著作権は,権利を取得するための申請や登録などの手続が不要である。(正解) |
ウ | 著作権法の保護対象には,技術的思想は含まれない。 |
エ | 著作権は著作物を捜索した時点で発生するが,新規性は要件ではない。 |
解答
イ
ITパスポート 平成29年度春期 問10
PCのオペレーティングシステムを構成するプログラムを知的財産として保護する法律はどれか。
ア | 意匠法 |
イ | 回路配置法 |
ウ | 実用新案法 |
エ | 著作権法 |
解説
(頭の準備体操)
著作権:プログラム言語は著作権法の保護対象外であるが,プログラム言語を使って作成したプログラムは著作権法の保護対象である。
よって,エである。
解答
エ
ITパスポート 平成30年度秋期 問7
開発したプログラム及びそれを開発するために用いたアルゴリズムに関して,著作権法による保護範囲の適切な組合せはどれか。

解説
(頭の準備体操)
著作権:アルゴリズムは著作権法の保護対象外であるが,プログラムは著作権法の保護対象である。
よって,ウである。
解答
ウ
ITパスポート 平成28年度春期 問8
著作権法による保護の対象となるものはどれか。
ア | アルゴリズム |
イ | 操作マニュアル |
ウ | プログラム言語 |
エ | プロトコル |
解説
(頭の準備体操)
著作権法の保護対象外:プログラム言語,アルゴリズム(解法),コーディングルール,プロトコル(規約),など
よって,イである。
解答
イ
ITパスポート 平成31年度春期 問9
著作権法の保護対象として,適切なものはどれか。
ア | プログラム内の情報検索機能に関するアルゴリズム |
イ | プログラムの処理内容を記述したプログラム仕様書 |
ウ | プログラムを作成するためのコーディングルール |
エ | プログラムをほかのシステムが使うためのインタフェース規約 |
解説
(頭の準備体操)
著作権法の保護対象外:プログラム言語,アルゴリズム(解法),コーディングルール,プロトコル(規約),など
よって,イである。
解答
イ
ITパスポート 令和3年度 問7
著作権法によって保護の対象と成り得るものだけを,全て挙げたものはどれか。
a. インターネットに公開されたフリーソフトウェア
b. データベースの操作マニュアル
c. プログラム言語
d. プログラムのアルゴリズム
ア | a,b |
イ | a,d |
ウ | b,c |
エ | c,d |
解説
(頭の準備体操)
著作権法の保護対象外:プログラム言語,アルゴリズム(解法),コーディングルール,プロトコル(規約),など
a. | 著作権の保護対象 |
b. | 著作権の保護対象 |
c. | 著作権の保護対象外 |
d. | 著作権の保護対象外 |
よって,アである。
解答
ア
ITパスポート 平成30年度春期 問10
著作物の使用事例のうち,著作権を侵害するおそれのある行為はどれか。
ア | 音楽番組を家庭でDVDに録画し,録画者本人とその家族の範囲内で使用した。 |
イ | 海外のWebサイトに公表された他人の闘病日記を著作者に断りなく翻訳し,自分のWebサイトに公開した。 |
ウ | 行政機関が作成し,公開している,自治体の人口に関する報告書を当該機関に断りなく引用し,公立高校の入学試験の問題を作成した。 |
エ | 専門誌に掲載された研究論文から数行の文を引用し,その引用箇所と出所を明示して論文を作成した。 |
解説
ア | 私的使用のための複製(第30条):家庭内で仕事以外の目的のために使用するために,著作物を複製することができる。 |
イ | 著作権の侵害(正解) |
ウ | 試験問題としての複製等(第36条):入学試験や採用試験などの問題として著作物を複製すること,インターネット等を利用して試験を行う際には公衆送信することができる。 |
エ | 引用(第32条):公正な慣行に合致すること,引用の目的上,正当な範囲内で行われることを条件とし,自分の著作物に他人の著作物を引用して利用することができる。 |
解答
イ
ITパスポート 平成28年度秋期 問23
特段の取決めをしないで,A社がB社にソフトウェア開発を委託した場合,ソフトウェアの著作権の保有先として,適切なものはどれか。
ア | ソフトウェアの著作権はA社とB社の双方で保有する。 |
イ | ソフトウェアの著作権はA社とB社のどちらも保有せず,消滅する。 |
ウ | ソフトウェアの著作権は全てA社が保有する。 |
エ | ソフトウェアの著作権は全てB社が保有する。 |
解説
(頭の準備体操)
著作権:A社がB社にソフトウェア開発を委託した場合は,特段の取決めがない限り,ソフトウェアの著作権はB社にある。
よって,エである。
解答
エ
ITパスポート 令和2年度 問12
A社では,設計までをA社で行ったプログラムの開発を,請負契約に基づきB社に委託して行う形態と,B社から派遣契約に基づき派遣されたC氏が行う形態を比較検討している。開発されたプログラムの著作権の帰属に関する規定が会社間の契約で定められていないとき,著作権の帰属先はどれか。
ア | 請負契約ではA社に帰属し,派遣契約ではA社に帰属する。 |
イ | 請負契約ではA社に帰属し,派遣契約ではC氏に帰属する。 |
ウ | 請負契約ではB社に帰属し,派遣契約ではA社に帰属する。 |
エ | 請負契約ではB社に帰属し,派遣契約ではC氏に帰属する。 |
解説
(頭の準備体操)
請負契約:請負企業は発注企業から請け負った仕事を期日までに完成させることを約束して,発注企業がその仕事の成果物に対して対価を支払う契約
労働者派遣契約:労働者が,派遣元企業との雇用関係とは別に,派遣先企業の指揮命令を受けて仕事を行う契約
(イメージで解く)
請負契約では,労働者は請負企業(B社)の指揮命令を受けてプログラムを作成するため,プログラムの著作権は請負企業(B社)に帰属する。
派遣契約では,労働者(C氏)は派遣元企業(A社)の指揮命令を受けてプログラムを作成するため,プログラムの著作権は派遣元企業(A社)に帰属する。
よって,ウである。
解答
ウ