ITパスポート講座

★　猫本　9-02　損益分岐点と資産管理(その1)　★

ITパスポート　平成29年度春期　問31

ある商品を5,000個販売したところ，売上が5,000万円，利益が300万円となった。商品1個当たりの変動費が7,000円であるとき，固定費は何万円か。

ア	1,200
イ	1,500
ウ	3,500
エ	4,000

解説

(頭の準備体操)

利益＝売上高－(固定費＋変動費)

「商品1個当たりの変動費が7,000円」なので，

全体の変動費は，7,000円×5,000個＝35,000,000円＝3,500万円(単位を万円に合している)

利益＝売上高－(固定費＋変動費)より，

300万円＝5,000万円－(固定費＋3,500万円)

固定費＝1,200万円

よって，アである。

解答
ア

ITパスポート　平成28年度秋期　問9

ある製品を生産，販売するのに，固定費が100万円，製品1個当たりの変動費が7万円である。この製品を単価10万円で販売するとき，利益を170万円以上確保するためには，少なくとも何個を販売する必要があるか。

ア	90
イ	270
ウ	630
エ	900

解説

(頭の準備体操)

利益＝売上高－(固定費＋変動費)

少なくともn個を販売する必要があるとする。

「製品1個当たりの変動費が7万円」なので，

全体の変動費は7n万円

利益＝売上高－(固定費＋変動費)より，

170≦10n－(100＋7n)

270≦3n

90≦n

よって，アである。

解答
ア

ITパスポート　平成29年度秋期　問9

販売価格1,000円の商品の利益計画において，10,000個売った場合は1,000千円，12,000個販売した場合は1,800千円の利益が見込めるとき，この商品の1個当たりの変動費は何円か。

ア	400
イ	600
ウ	850
エ	900

解説

(頭の準備体操)

利益＝売上高－(固定費＋変動費)

商品1個当たりの変動費をn円とする。

・商品を1,000個売った場合

利益＝1,000千円

売上高＝10,000個×1,000円＝10,000,000円＝10,000千円(千円単位に合している)

変動費＝10,000個×n円＝10,000n円＝10n千円(千円単位に合している)

よって，1,000千円＝10,000千円－(固定費＋10n千円)　…①

・商品を1,200個売った場合

利益＝1,800千円

売上高＝12,000個×1,000円＝12,000,000円＝12,000千円(千円単位に合している)

変動費＝12,000個×n円＝12,000n円＝12n千円(千円単位に合している)

よって，1,800千円＝12,000千円－(固定費＋12n千円)　…②

②－①(固定費を消して，nを求めるため)

800千円＝2,000千円－2n千円

2n千円＝1,200千円

n＝600千円

したがって，イである。

解答
イ

ITパスポート　平成30年度春期　問27

ある商品の前期，当期2期分の売上高と総費用は表のとおりである。この商品の1期間の固定費は何千円か。ここで，総費用は固定費と変動費の合計であり，固定費，及び売上高に対する変動費の割合は，前期，当期ともに変わらないものとする。

ア	2,400
イ	3,000
ウ	3,600
エ	4,000

解説

(頭の準備体操)

変動費率＝変動費÷売上高より

変動費＝売上高×変動費率

「固定費，及び売上高に対する変動費の割合は，前期，当期ともに変わらないものとする。」ことから，

固定費をm千円，売上高に対する変動費の割合(変動費率)をnとする。

ここで，「総費用は固定費と変動費の合計」なので，

・前期

9,000＝m＋10,000n　…①

・後期

9,600＝m＋11,000n　…②

9,900＝1.1m＋11,000n　…①×1.1＝③(次の過程でnを消して，mを求めるため)

③－②

300＝0.1m

m＝3,000

よって，イである。

解答
イ