ITパスポート講座
★ 猫本 6-06 トランザクション処理(その3) ★
ITパスポート 平成30年度秋期 問63
トランザクション処理におけるロールバックの説明として,適切なものはどれか。
ア | あるトランザクションが共有データを更新しようとしたとき,そのデータに対する他のトランザクションからの更新を禁止すること |
イ | トランザクションが正常に処理されたときに,データベースへの更新を確定させること |
ウ | 何らかの理由で,トランザクションが正常に処理されなかったときに,データベースをトランザクション開始前の状態にすること |
エ | 複数の表を,互いに関係付ける列をキーとして,一つの表にすること |
解説
(頭の準備体操)
ロールバック:「更新前ジャーナルを用いて,トランザクション開始直前の状態にまでデータを復旧させる。」(FE22.2.56)
ログファイル(ジャーナルファイル):「データベースの回復処理のため,データの更新前後の値を書き出してデータベースの更新記録を取ったものである。」(FE24.1.32)
ア | 排他制御(同時実行制御) |
イ | コミット |
ウ | ロールバック(正解) |
エ | 結合 |
解答
ウ
ITパスポート 平成29年度秋期 問76
データベースの処理に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
データベースに対する処理の一貫性を保証するために,関連する一連の処理を一つの単位にまとめて処理することを【 a 】といい,【 a 】が正常に終了しなかった場合に備えて【 b 】にデータの更新履歴を取っている。
解説
(頭の準備体操)
トランザクション処理:切り離すことができない一連の処理
ログファイル(ジャーナルファイル):「データベースの回復処理のため,データの更新前後の値を書き出してデータベースの更新記録を取ったものである。」(FE24.1.32)
データベースに対する処理の一貫性を保証するために,関連する一連の処理を一つの単位にまとめて処理することを【トランザクション処理】といい,【トランザクション処理】が正常に終了しなかった場合に備えて【ログファイル】にデータの更新履歴を取っている。
よって,エである。
解答
エ
ITパスポート 令和4年度 問77
トランザクション処理のACID特性に関する記述として,適切なものはどれか。
ア | 索引を用意することによって,データの検索時の検索速度を高めることができる。 |
イ | データの更新時に,一連の処理が全て実行されるか,全く実行されないように制御することによって,原子性を保証することができる。 |
ウ | データベースの複製を複数のサーバに分散配置することによって,可用性を高めることができる。 |
エ | テーブルを正規化することによって,データに矛盾や重複が生じるのを防ぐことができる。 |
解説
(頭の準備体操)
ACID特性
・原子性(Atomicity):「トランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。」(AP27.1.30)
・一貫性(Consistency):「同一データベースに対する同一処理は,何度実行しても結果は同じである。」(AP27.1.30)
・独立性(Isolation):「一つのトランザクションの処理結果は,他のトランザクション処理の影響を受けない。」(AP27.1.30)
・耐久性(Durability):「トランザクション完了後にハードウェア障害が発生しても,更新されたデータベースの内容は保証される。」(AP27.1.30)
よって,イである。
解答
イ