ITパスポート講座
★ 猫本 3-03 システムの信頼性(その1) ★
ITパスポート 平成30年度春期 問80
稼働率0.9の装置を2台直列に接続したシステムに,同じ装置をもう1台追加して3台直列のシステムにしたとき,システム全体の稼働率は2台直列のときを基準にすると,どのようになるか。
ア | 10%上がる。 |
イ | 変わらない。 |
ウ | 10%下がる。 |
エ | 30%下がる。 |
解説
(頭の準備体操)
直列システムの稼働率:a×b
2台直列に接続したシステムの稼働率は,0.9×0.9
3台直列に接続したシステムの稼働率は,0.9×0.9×0.9
2台直列のときを基準にすると,
(0.9×0.9×0.9)÷(0.9×0.9)=0.9
よって,1-0.9=0.1,つまり10%下がる。
解答 ウ
ITパスポート 平成28年度春期 問60
同じ装置が複数接続されているシステム構成a~cについて,稼働率が高い順に並べたものはどれか。ここで,は装置を表し,並列に接続されている場合はいずれか一つの装置が動作していればよく,並列に接続されている場合はすべての装置が動作していなければならない。
ア | a,b,c |
イ | b,a,c |
ウ | c,a,b |
エ | c,b,a |
解説
(頭の準備体操)
直列システムの稼働率:a×b
並列システムの稼働率:1-(1-a)(1-b)
装置1台の稼働率を0.9として確認する。
aの稼働率は,0.9×0.9=0.81
bの稼働率は,0.9×(1-(1-0.9)(1-0.9))=0.9×0.99=0.891
cの稼働率は,1-(1-0.9)(1-0.9)(1-0.9)=0.999
※3台とも故障している確率は,(1-0.9)(1-0.9)(1-0.9)。cの稼働率はそれ以外
よって,稼働率が高い順にc,b,aである。
解答
エ
ITパスポート 平成28年度秋期 問47
サービス提供者が行う活動のうち,稼働率の向上に有効なものはどれか。
ア | 応答時間の計測 |
イ | 障害発生の監視 |
ウ | 組織で使用しているサーバ構成の管理 |
エ | プログラムの修正履歴の記録 |
解説
(頭の準備体操)
稼働率:MTBF÷(MTBF+MTTR)
障害発生の監視
↓
災害発生時には迅速に対応
↓
MTTRが短くなる
↓
稼働率が上がる(稼働率が向上する)
よって,イである。
解答
イ