基本情報技術者講座
★ 猫本 11-10 オペレーションズリサーチ(その2) ★
基本情報技術者 平成31年度春期 問78
表の条件でA~Eの商品を販売したときの機会損失は何千円か。

ア | 800 |
イ | 1,500 |
ウ | 1,600 |
エ | 2,400 |
解説
機会損失:儲けることができる機会があるにもかかわらず,商品が手元になく儲け損なった状態
需要数>仕入数の関係にある,商品A,商品D,商品Eがこれに当たる。
商品Aの機会損失:1千円×(1,500-1,400)個=100千円
商品Dの機会損失:4千円×(700-500)個=800千円
商品Eの機会損失:5千円×(500-200)個=1,500千円
全体の機会損失:100+800+1,500=2,400千円
よって,エである。
解答
エ
基本情報技術者 平成29年度秋期 問66
電化製品に搭載する部品を試作するとき,全体のコストが最も安くなる開発方法はどれか。ここで,各工程の工期は,作成工程が6か月,改造工程が3か月,評価工程が2か月とする。また,1人月当たりのコストは,作成工程が60万円,改造工程及び評価工程がそれぞれ100万円とする。ただし,人月コスト,購入費及び委託費の三つ以外のコストは考慮しない。

解説
選択肢からコストを計算する。
ア 購入費:2,000万円
改造工程:4人×3か月×100万円=1,200万円
評価工程:1人×2か月×100万円=200万円
合計は,3,400万円
イ 委託費:3,500万円
ウ 改造工程:10人×3か月×100万円=3,000万円
評価工程:3人×2か月×100万円=600万円
合計は,3,600万円
エ 作成工程:10人×6か月×60万円=3,600万円
評価工程:2人×2か月×100万円=400万円
合計は,4,000万円
よって,アである。
解答
ア
基本情報技術者 平成28年度秋期 問64
改善の効果を定量的に評価するとき,複数の項目で評価した結果を統合し,定量化する方法として重み付け総合評価法がある。表の中で優先すべき改善案はどれか。

ア | 案1 |
イ | 案2 |
ウ | 案3 |
エ | 案4 |
解説
案1:(6×4)+(5×3)+(6×3)=57
案2:(8×4)+(5×3)+(4×3)=59
案3:(2×4)+(9×3)+(7×3)=56
案4:(5×4)+(5×3)+(6×3)=53
よって,イである。
解答
イ
基本情報技術者 平成30年度秋期 問75
商品の1日当たりの販売個数の予想確率が表のとおりであるとき,1個当たりの利益を1,000円とすると,利益の期待値が最大になる仕入個数は何個か。ここで,仕入れた日に売れ残った場合,1個当たり300円の廃棄ロスが出るものとする。

ア | 4 |
イ | 5 |
ウ | 6 |
エ | 7 |
解説
廃棄ロスを考慮する必要がある。
・【仕入個数が4個】
販売戸数が4個のときの利益(廃棄ロスなし):1,000円×4個=4,000円
・【仕入個数が5個】
販売個数が4個のときの利益(廃棄ロス1個):(1,000円×4個)-(300円×1個)=3,700円
販売個数が5個のときの利益(廃棄ロスなし):1,000円×5個=5,000円
・【仕入個数が6個】
販売個数が4個のときの利益(廃棄ロス2個):(1,000円×4個)-(300円×2個)=3,400円
販売個数が5個のときの利益(廃棄ロス1個):(1,000円×5個)-(300円×1個)=4,700円
販売個数が6個のときの利益(廃棄ロスなし):1,000円×6個=6,000円
・【仕入個数が7個】
販売個数が4個のときの利益(廃棄ロス3個):(1,000円×4個)-(300円×3個)=3,100円
販売個数が5個のときの利益(廃棄ロス2個):(1,000円×5個)-(300円×2個)=4,400円
販売個数が6個のときの利益(廃棄ロス1個):(1,000円×6個)-(300円×1個)=5,700円
販売個数が7個のときの利益(廃棄ロスなし):1,000円×7個=7,000円
利益の期待値を求める。
期待値:得られうるすべての値とそれが起こる確率の積を足し合わせて求める。

・【仕入個数が4個】
4,000円×1.0=4,000円
・【仕入個数が5個】
(3,700円×0.3)+(5,000円×0.7)=4,610円
・【仕入個数が6個】
(3,400円×0.3)+(4,700円×0.3)+(6,000円×0.4)=4,830円
・【仕入個数が7個】
(3,100円×0.3)+(4,400円×0.3)+(5,700円×0.3)+(7,000円×0.1)=4,660円
・よって,ウである。
解答
ウ