基本情報技術者講座
★ 猫本 11-02 経営組織と経営・マーケティング戦略(その6) ★
基本情報技術者 平成30年度春期 午前問67
あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合,表に示すように6種類のケース(A~F)によって異なるコストが掛かる。このメーカの両製品の生産活動におけるスケールメリットとシナジー効果についての記述のうち,適切なものはどれか。
ア | スケールメリットはあるが,シナジー効果はない。 |
イ | スケールメリットはないが,シナジー効果はある。 |
ウ | スケールメリットとシナジー効果がともにある。 |
エ | スケールメリットとシナジー効果がともにない。 |
解説
スケールメリット:事業を絞り大量に仕入れて大量に生産・販売することでコストを削減する。
シナジー効果:相乗効果。複数の事業を行いつつもその基盤などを共通化することでコストを削減する。
ケースAとB:ビールを2倍生産する(20万本→40万本)と,コストが2倍以上かかる(1,500万円→3,300万円)。
ケースCとD:清涼飲料水を2倍生産する(10万本→20万本)と,コストが2倍以上かかる(500万円→1,100万円)。
よって,スケールメリットはない。
ケースA+ケースC=1,500+500=2,000万円。ケースE=1,900万円
ケースB+ケースD=3,300+1,100=4,400万円。ケースF=4,200万円
よって,シナジー効果がある。
したがって,イである。
解答
イ
基本情報技術者 平成30年度秋期 問69
T社では3種類の商品A,B,Cを販売している。現在のところ,それぞれの商品には毎月10,000人,20,000人,80,000人の購入者がいる。来年から商品体系を変更して,4種類の新商品P,Q,R,Sを販売する予定である。そこで,既存の顧客が新商品を購入する割合と新規の顧客数を試算した。この試算について,適切な記述はどれか。ここで,表の各行に記載されている小数第1位までの数値が,該当する旧商品から新商品に乗り換える人の割合を表す。
ア | 商品Aの購入者のうち,1,000人が新商品Qを購入すると予想している。 |
イ | 商品Bの購入者は,新商品P,Q,R,Sのどれかを購入すると予想している。 |
ウ | 新商品Pの購入見込者の5割は,商品Aの購入者であると予想している。 |
エ | 新商品Sの新規顧客数は,商品Cの購入者のうち新商品Sを購入する人数より少ないと予想している。 |
解説
ア
商品Aの購入者のうち,新商品Qを購入者は,10,000×0.3=3,000人と予想している。
イ
商品Bの購入者は,新商品P,Q,R,Sのどれかを購入する人は,0.1+0.6+0.1+0.1=0.9(9割)と予想している。
よって,1割の人がその他の商品を購入すると予想している。
ウ
新商品Pの購入見込者うち,商品Aの購入者は,10,000×0.5=5,000人と予想している。
ここで,新商品Pの購入見込者は15,000+5,000=20,000人
よって,商品Aの購入者の割合は,5,000÷20,000=0.25(2.5割)と予想している。
エ
商品Cの購入者のうち,新商品Sの購入者は,80,000×0.3=24,000人と予想している。
ここで,新商品Sの新規顧客数は23,000人
よって,新商品Sの新規顧客数は,商品Cの購入者のうち新商品Sを購入する人数より少ないと予想している。(正解)
解答
エ