基本情報技術者講座
★ 猫本 10-02 スコープ・コストマネジメント(その2) ★
基本情報技術者 平成29年度秋期 問51
ファンクションポイント法の説明はどれか。
ア | 開発するプログラムごとのステップ数を積算し,開発規模を見積もる。 |
イ | 開発プロジェクトで必要な作業のWBSを作成し,各作業の工数を見積もる。 |
ウ | 外部入出力や内部論理ファイル,外部照会,外部インタフェースなどの個数や特性などから開発規模を見積もる。 |
エ | 過去の類似例を探し,その実績や開発するシステムとの差異などを分析・評価して開発規模を見積もる。 |
解説
(頭の準備体操)
ファンクションポイント法:ソフトウェアの機能(帳票数や画面数,ファイル数など)を定量的に把握し,その難易度による調整をして見積もる方法
ア | プログラムステップ法 |
イ | 標準タスク法 |
ウ | ファンクションポイント法(正解) |
エ | 類推見積法 |
解答
ウ
基本情報技術者 令和元年度秋期 問53・平成29年度春期 問52類似
ソフトウェア開発の見積方法の一つであるファンクションポイント法の説明として,適切なものはどれか。
ア | 開発規模が分かっていることを前提として,工数と工期を見積もる方法である。ビジネス分野に限らず,全分野に適用可能である。 |
イ | 過去に経験した類似のソフトウェアについてのデータを基にして,ソフトウェアの相違点を調べ,同じ部分については過去のデータを使い,異なった部分は経験に基づいて,規模と工数を見積もる方法である。 |
ウ | ソフトウェアの機能を入出力データ数やファイル数などによって定量的に計測し,複雑さによる調整を行って,ソフトウェア規模を見積もる方法である。 |
エ | 単位作業項目に適用する作業量の基準値を決めておき,作業項目を単位作業項目まで分解し,基準値を適用して算出した作業量の積算で全体の作業量を見積もる方法である。 |
解説
(頭の準備体操)
ファンクションポイント法:ソフトウェアの機能(帳票数や画面数,ファイル数など)を定量的に把握し,その難易度による調整をして見積もる方法
ア | COCOMO法 |
イ | 類推見積法 |
ウ | ファンクションポイント法 |
エ | 標準タスク法 |
解答
ウ
基本情報技術者 平成28年度秋期 問53
ファンクションポイント法で,システムの開発規模を見積もるときに際に必要となる情報はどれか。
ア | 開発者数 |
イ | 画面数 |
ウ | プログラムステップ数 |
エ | 利用者数 |
解説
(頭の準備体操)
ファンクションポイント法:ソフトウェアの機能(帳票数や画面数,ファイル数など)を定量的に把握し,その難易度による調整をして見積もる方法
よって,イである。
解答
イ
基本情報技術者 平成30年度春期 問54
あるソフトウェアにおいて,機能の個数と機能の複雑度に対する重み付け係数は表のとおりである。このソフトウェアのファンクションポイント値は幾らか。ここで,ソフトウェアの全体的な複雑さの補正係数は0.75とする。
ア | 18 |
イ | 24 |
ウ | 30 |
エ | 32 |
解説
(頭の準備体操)
ファンクションポイント法:ソフトウェアの機能(帳票数や画面数,ファイル数など)を定量的に把握し,その難易度による調整をして見積もる方法
(1×4)+(2×5)+(1×10)=24
ここで,複雑さの補正をして,24×0.75=18である。
解答
ア
基本情報技術者 平成29年度秋期 問52
全部で100画面から構成されるシステムの画面を作成する。100画面を規模と複雑さで分類したときの内訳は次のとおりである。
規模が"小"で,複雑度が"単純"である画面:30
規模が"中"で,複雑度が"普通"である画面:40
規模が"大"で,複雑度が"普通"である画面:20
規模が"大"で,複雑度が"複雑"である画面:10
全ての画面を作成する総工数を,表の作成工数を用いて見積もると何人日になるか。ここで,全部の画面のレビューと修正に5人日を要し,作業の管理にはレビューと修正の工数を含めた作業工数の20%を要するものとする。
ア | 80 |
イ | 85 |
ウ | 101 |
エ | 102 |
解説
総工数は,①「画面の作成の工数」+②「画面のレビューと修正の工数」+③「作業の管理の工数」で求まる。
①:表から,30×0.4+40×0.9+20×1.0+10×1.2=80人日
②:5人日
③:(80+5)×0.2=17人日
よって,総工数は80+5+17=102人日である。
解答
エ
基本情報技術者 平成30年度秋期 問54
ある新規システムの機能規模を見積もったところ,500FP(ファンクションポイント)であった。このシステムを構築するプロジェクトには,開発工数のほかに,システム導入と開発者教育の工数が,合計で10人月必要である。また,プロジェクト管理に,開発と導入・教育を合わせた工数の10%を要する。このプロジェクトに要する全工数は何人月か。ここで,開発の生産性は1人月当たり10FPとする。
ア | 51 |
イ | 60 |
ウ | 65 |
エ | 66 |
解説
全工数は,①「開発工数」+②「システム導入と開発者教育の工数」+③「プロジェクト管理の工数」で求まる。
①:1人月当たり10FPなので,500÷10=50人月
②:10人月
③:(50+10)×0.1=6人月
よって,全工数は50+10+6=66人月である。
解答
エ