基本情報技術者講座
★ 猫本 9-07 テスト手法(その4) ★
基本情報技術者 平成28年度秋期 問49
階層構造のモジュール群から成るソフトウェアの結合テストを,上位のモジュールから行う。この場合に使用する,下位モジュールの代替となるテスト用のモジュールはどれか。
ア | エミュレータ |
イ | シミュレータ |
ウ | スタブ |
エ | ドライバ |
解説
(頭の準備体操)
トップダウンテスト:上位モジュールから下位モジュールへ結合テストする。仮の下位モジュールは,スタブ
ボトムアップテスト:下位モジュールから上位モジュールへ結合テストする。仮の上位モジュールは,ドライバ
ア | ある特定の環境で動作するソフトウェアを,異なる環境で擬似的に動作させるためのソフトウェアやハードウェア |
イ | 現実に実現できない現象や物体などを,模擬的に再現させるためのソフトウェアやハードウェア |
ウ | 上位モジュールから下位モジュールへ結合テストする。仮の下位モジュールは,スタブ(正解) |
エ | 下位モジュールから上位モジュールへ結合テストする。仮の上位モジュールは,ドライバ |
解答
ウ
基本情報技術者 令和元年度秋期 問48
テストで使用されるドライバ又はスタブの説明のうち,適切なものはどれか。
ア | スタブは,テスト対象のモジュールからの戻り値の表示・印刷を行う。 |
イ | スタブは,テスト対象モジュールを呼び出すモジュールである。 |
ウ | ドライバは,テスト対象モジュールから呼び出されるモジュールである。 |
エ | ドライバは,引数を渡してテスト対象モジュールを呼び出す。 |
解説
(頭の準備体操)
スタブ:テスト対象モジュールから呼び出されるモジュール
ドライバ:テスト対象モジュールを呼び出すモジュール
ア | ドライバは,テスト対象のモジュールからの戻り値の表示・印刷を行う。 |
イ | ドライバは,テスト対象モジュールを呼び出すモジュールである。 |
ウ | スタブは,テスト対象モジュールから呼び出されるモジュールである。 |
エ | ドライバは,引数を渡してテスト対象モジュールを呼び出す(正解)。 |
解答
エ
基本情報技術者 平成28年度春期 問48
システム結合テストにおける状態遷移テストに関する記述として,適切なものはどれか。
ア | イベントの発生によって内部状態が変化しない計算処理システムのテストに適した手法 |
イ | システムの内部状態に着目しないブラックボックステスト用の手法 |
ウ | 設計されたイベントと内部状態の組合せどおりにシステムが動作することを確認する手法 |
エ | データフロー図,決定表を使用してシステムの内部状態を解析する手法 |
解説
(頭の準備体操)
状態遷移テスト:イベントによって仕様どおりにシステムの状態が遷移することを検証する。状態遷移表を用いる。
状態遷移表:現在の「状態」と「イベント」を表形式でまとめたもの。イベント(〇〇ボタンを押下など)によって,どのように状態が遷移するかを整理する。
ア | イベントの発生によって内部状態が変化するシステムのテストに適した手法 |
イ | システムの内部状態に着目する手法 |
ウ | 設計されたイベントと内部状態の組合せどおりにシステムが動作することを確認する手法(正解) |
エ | 状態遷移表を使用してシステムの内部状態を解析する手法 |
解答
ウ
基本情報技術者 平成31年度春期 午前問56
システムの移行テストを実施する主要な目的はどれか。
ア | 確実性や効率性の観点で,既存システムから新システムへの切替え手順や切替えに伴う問題点を確認する。 |
イ | 既存システムの実データのコピーを利用して,新システムでも十分な性能が得られることを確認する。 |
ウ | 既存の他システムのプログラムと新たに開発したプログラムとのインタフェースの整合性を確認する。 |
エ | 新システムが,要求されたすべての機能を満たしていることを確認する。 |
解説
(頭の準備体操)
システムの移行テスト:既存システム(旧システム)から新システムへ問題なくスムーズに移行できるかを検証する。
ア | システムの移行テスト(正解) |
イ | 性能テスト |
ウ | システム結合テスト |
エ | 機能テスト |
解答
ア
基本情報技術者 令和元年度秋期 問56
システムの移行計画に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | 移行計画書には,移行作業が失敗した場合に旧システムに戻す際の判断基準が必要である。 |
イ | 移行するデータ量が多いほど,切替え直前に一括してデータの移行作業を実施すべきである。 |
ウ | 新旧両システムで環境の一部を共有することによって,移行の確認が容易になる。 |
エ | 新旧両システムを並行運用することによって,移行に必要な費用が低減できる。 |
解説
システムの移行計画では,旧システムから新システムへの切替え手順に加え,移行作業が失敗した場合の旧システムに戻す際の判断基準と復旧手順を計画しておく必要がある。
ア | 移行計画書には,移行作業が失敗した場合に旧システムに戻す際の判断基準が必要である。(正解) |
イ | 移行作業が失敗した場合は,移行するデータ量が多いほど復旧時間を要するため,分割してデータの移行作業を実施すべきである。 |
ウ | 新旧両システムで環境の一部を共有する場合は,移行の確認が難しくなる。 |
エ | 新旧両システムを並行運用する場合は,移行に必要な費用がかかる。 |
解答
ア
基本情報技術者 平成29年度春期 問56
システムの開発部門と運用部門が別々に組織化されているとき,開発から運用への移行を円滑かつ効果的に進めるための方法のうち,適切なものはどれか。
ア | 運用テストの完了後に,開発部門がシステム仕様と運用方法を運用部門に説明する。 |
イ | 運用テストは,開発部門の支援を受けずに,運用部門だけで実施する。 |
ウ | 運用部門からもシステムの運用に関わる要件の抽出に積極的に参加する。 |
エ | 開発部門は運用テストを実施して,運用マニュアルを作成し,運用部門に引き渡す。 |
解説
開発から運用への移行を円滑かつ効果的に進めるためには,運用部門も積極的に開発段階から参加して,システムの運用に関わる要件の抽出しておく。
ア | 運用テストの完了後に説明したのでは,問題が発生した場合は手戻り作業に時間を要する。 |
イ | 運用テストは,開発部門の支援を受け,運用部門が実施する。 |
ウ | 運用部門からもシステムの運用に関わる要件の抽出に積極的に参加する。(正解) |
エ | 運用テストは,開発部門の支援を受け,運用部門が実施して,開発部門が運用マニュアルを作成し,運用部門に引き渡す。 |
解答
ウ