基本情報技術者講座
★ 猫本 9-07 テスト手法(その2) ★
基本情報技術者 平成31年春期 問47・平成29年度秋期 問49類題
ブラックボックステストに関する記述として,最も適切なものはどれか。
ア | テストデータの作成基準として,プログラムの命令や分岐に対する網羅率を使用する。 |
イ | 被テストプログラムに冗長なコードがあっても検出できない。 |
ウ | プログラムの内部構造に着目し,必要な部分が実行されたかどうかを検証する。 |
エ | 分岐命令やモジュールの数が増えると,テストデータが急増する。 |
解説
(頭の準備体操)
ブラックボックステスト:プログラムの外部仕様に着目し検証する(内部構造に着目しない)。
ホワイトボックステスト:プログラムの内部構造に着目し検証する。
ア | ホワイトボックステスト |
イ | ブラックボックステスト(正解) |
ウ | ホワイトボックステスト |
エ | ホワイトボックステスト |
解答
イ
基本情報技術者 平成30年度春期 問48
ブラックボックステストのテストデータの作成方法のうち,最も適切なものはどれか。
ア | 稼動中のシステムから実データを無作為に抽出し,テストデータを作成する。 |
イ | 機能仕様から同値クラスや限界値を識別し,テストデータを作成する。 |
ウ | 業務で発生するデータの発生頻度を分析し,テストデータを作成する。 |
エ | プログラムの流れ図を基に,分岐条件に基づいたテストデータを作成する。 |
解説
(頭の準備体操)
ブラックボックステスト:プログラムの外部仕様に着目し検証する(内部構造に着目しない)。限界値分析,同値分割など
ホワイトボックステスト:プログラムの内部構造に着目し検証する。
ア | 無作為データでは,外部仕様どおりに動作するか確認できない。 |
イ | ブラックボックステスト(正解) |
ウ | 発生頻度に関係なく確認する必要がある。 |
エ | ホワイトボックステスト |
解答
イ
基本情報技術者 平成28年度秋期 問48
整数1~1,000を有効とする入力値が,1~100の場合は処理Aを,101~1,000の場合は処理Bを実行する入力処理モジュールを,同値分割法と境界値分析によってテストする。次の条件でテストするとき,テストデータの最小個数は幾つか。
〔条件〕
① | 有効同値クラスの1クラスにつき,一つの値をテストデータとする。ただし,テストする値は境界値でないものとする。 |
② | 有効同値クラス,無効同値クラスの全ての境界値をテストデータとする。 |
ア | 5 |
イ | 6 |
ウ | 7 |
エ | 8 |
解説
(イメージから解く)
〔条件〕①
・処理Aの有効同値クラス(1~100)のうち,境界値(1と100)でない値から一つ。例えば,50
・処理Bの有効同値クラス(101~1000)のうち,境界値(101と1000)でない値から一つ。例えば,500
〔条件〕①は,計2つ
〔条件〕② 処理A
・処理Aの有効同値クラス,無効同値クラスの全ての境界値(0,1,100,101)
〔条件〕② 処理B
・処理Bの有効同値クラス,無効同値クラスの全ての境界値(100,101,1000,1001)
〔条件〕②は,0,1,100,101,1,000,1,001の計6つ
よって,テストデータの最小個数は,8個である。
解答
エ