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基本情報技術者講座

★ 猫本 8-03 サイバー攻撃(その4) ★

基本情報技術者 平成28年度春期 問44

ディジタルフォレンジックスでハッシュ値を利用する目的として,適切なものはどれか。

ア  一方向性関数によってパスワードを復元できないように変換して保存する。
イ  改変されたデータを,証拠となり得るように復元する。
ウ  証拠となり得るデータについて,原本と複製の同一性を証明する。
エ  パスワードの盗聴の有無を検証する。

解説

(頭の準備体操)

ディジタルフォレンジックス:デジタル鑑識。コンピュータなどの電子機器に残る記録を収集し解析する。

ハッシュ関数:同じデータは,常に同じハッシュ値に変換される。


ア  一方向性関数によってパスワードを復元できないように変換するのは,盗聴や漏えいの対策である。
イ  ハッシュ関数は一方向性関数なので,元のデータを復元できない。
ウ  「原本から得られるハッシュ値」と「複製から得られるハッシュ値」が同じなら,原本と複製は同一である。(正解)
エ  パスワードの盗聴の有無を検証することはできない。

解答