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基本情報技術者講座

★ 猫本 7-06 インターネットの応用(その5) ★

基本情報技術者 平成28年度秋期 問35

地上から高度約36,000kmの静止軌道衛星を中継して,地上のA地点とB地点で通信をする。衛星とA地点,衛星とB地点の距離がどちらも37,500kmであり,衛星での中継による遅延を10ミリ秒とするとき,Aから送信し始めたデータがBに到達するまでの伝送遅延時間は何秒か。ここで,電波の伝搬速度は3×108m/秒とする。

ア  0.13
イ  0.26
ウ  0.35
エ  0.52

解説

(公式は使わない)

比の考え方で解く(たすきに掛けたもの同士が等しくなる)


(注意!)

単位をどちらかに合わすこと


(イメージで解く)

「A地点→衛星→B地点」の距離は,37,000×2=75×103km=75×106m(単位をmに合わしている)

ここで,電波の伝搬速度は3×108m/秒なので,「A地点→衛星→B地点」の伝送時間を求める。

1秒  →  3×108m
□秒  ←  75×106m

3×108×□=1×75×106

□=25×10-2秒=0.25秒

ここで,遅延時間を10ミリ秒=0.01秒を加えると,0.26秒である。

解答

基本情報技術者 平成29年度秋期 問31

符号化速度が192kビット/秒の音声データ2.4Mバイトを,通信速度が128kビット/秒のネットワークを用いてダウンロードしながら途切れることなく再生するためには,再生開始前のデータのバッファリング時間として最低何秒間が必要か。

ア  50
イ  100
ウ  150
エ  250

解説

(公式は使わない)

比の考え方で解く(たすきに掛けたもの同士が等しくなる)


(注意!)

単位をどちらかに合わすこと


符号化速度が192kビット/秒=24kバイト/秒なので,音声データ2.4Mバイト=2,400kバイトの符号化時間(再生時間)を求める。(kバイトに合わしている)

1秒  →  24kバイト
□秒  ←  2,400kバイト

24×□=1×2,400

□=100,符号化時間(再生時間)は100秒


通信速度が128kビット/秒=16kバイト/秒なので,音声データ2.4Mバイト=2,400kバイトのダウンロード時間を求める。

1秒  →  16kバイト
□秒  ←  2,400kバイト

16×□=1×2,400

□=150,ダウンロード時間は150秒


よって,最低150-100=50秒分の音声データをバッファしておく必要がある。

解答