基本情報技術者講座
★ 猫本 5-05 システムの信頼性評価(その1) ★
基本情報技術者 平成29年度秋期 問15
MTBFが45時間でMTTRが5時間の装置がある。この装置を二つ直列に接続したシステムの稼働率は幾らか。
ア | 0.81 |
イ | 0.9 |
ウ | 0.95 |
エ | 0.99 |
解説
(頭の準備体操)
稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)
直列システムの稼働率=a×b
・装置の稼働率を求める。
45÷(45+5)=0.9
・ここで,二つの装置を直列に接続することから,システムの稼働率を求める。
0.9×0.9=0.81
解答
ア
基本情報技術者 平成28年度秋期 問15
2台のコンピュータを並列に接続して使うシステムがある。それぞれのMTBFとMTTRを次の表に示す。どちらか1台が稼働していればよい場合,システム全体の稼働率は何%か。
ア | 91.2 |
イ | 95.5 |
ウ | 96.5 |
エ | 99.8 |
解説
(頭の準備体操)
稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)
並列システムの稼働率=1-(1-a)×(1-b)
・コンピュータ1の稼働率を求める。
480÷(480+20)=0.96
・コンピュータ2の稼働率を求める。
950÷(950+50)=0.95
・ここで,コンピュータ1と2は並列に接続することから,システム全体の稼働率を求める。
1-(1-0.96)×(1-0.95)=0.998,すなわち99.8%
解答
エ
基本情報技術者 令和元年度秋期 問16
2台の処理装置から成るシステムがある。少なくともいずれか一方が正常に動作すればよいときの稼働率と,2台とも正常に動作しなければならないときの稼働率の差は幾らか。ここで,処理装置の稼働率はいずれも0.9とし,処理装置以外の要因は考慮しないものとする。
ア | 0.09 |
イ | 0.1 |
ウ | 0.18 |
エ | 0.19 |
解説
(頭の準備体操)
直列システムの稼働率=a×b
並列システムの稼働率=1-(1-a)×(1-b)
・少なくともいずれか一方が正常に動作すればよいときの稼働率,すなわち並列に接続するときの稼働率を求める。
1-(1-0.9)×(1ー0.9)=0.99
・2台とも正常に動作するときの稼働率,すなわち直列に接続するときの稼働率を求める。
0.9×0.9=0.81
・稼働率の差は,0.99ー0.81=0.18
解答
ウ
基本情報技術者 平成29年度春期 問14
稼働率Rの装置を図のように接続したシステムがある。このシステム全体の稼働率を表わす式はどれか。ここで,並列に接続されている部分はどちらかの装置が稼働していれば良く,直列に接続されている部分は両方の装置が稼働していなければならない。
ア | (1-(1-R2))2 |
イ | 1-(1-R2)2 |
ウ | (1-(1-R)2)2 |
エ | 1-(1-R)4 |
解説
(頭の準備体操)
直列システムの稼働率=a×b
並列システムの稼働率=1-(1-a)×(1-b)
・左の装置どうしは並列に接続することから,稼働率は,1-(1-R)2
・同じく,右の装置どうしの稼働率は,1-(1-R)2
・左右の装置どうしが直列に接続することから,システム全体の稼働率は,
(1-(1-R)2)×(1-(1-R)2)=(1-(1-R)2)2
解答
ウ