基本情報技術者講座
★ 猫本 5-02 クライアントサーバシステム(その1) ★
基本情報技術者 平成28年度秋期 問13
3層クライアントサーバシステム構成で実現したWebシステムの特徴として,適切なものはどれか。
ア | HTMLで記述されたプログラムをサーバ側で動作させ,クライアントソフトはその結果を画面に表示する。 |
イ | 業務処理の変更のたびに,Webシステムを動作させるための業務処理用アプリケーションを配布し,クライアント端末にインストールする必要がある。 |
ウ | 業務処理はサーバ側で実行し,クライアントソフトはHTMLの記述に従って,その結果を画面に表示する。 |
エ | クライアント端末には,サーバ側からのHTTP要求を待ち受けるサービスを常駐させておく必要がある。 |
解説
(頭の準備体操)
3層クライアントシステム:「システムを論理的に,プレゼンテーション,ファンクション,データベースの3階層に分けたシステムである。」(AP26.2.11)
・プレゼンテーション層:クライアント端末(Webブラウザ)
・ファンクション層(アプリケーション層):サーバ側(Webサーバ)
・データベース層(データ層):サーバ側(DBサーバ)
ア | HTMLは,クライアント端末で動作する。 HTML:「タグを使ってWebページの論理構造やレイアウトが指定できるマークアップ言語である。」(IP24.1.67) |
イ | 業務処理用アプリケーションはサーバ側で実行するので,クライアント端末にインストールする必要はない。 |
ウ | 業務処理はサーバ側で実行し,クライアントソフトはHTMLの記述に従って,その結果を画面に表示する。(正解) |
エ | HTTP要求は,クライアント端末からサーバ側へ行われる。 |
解答
ウ
基本情報技術者 平成30年度秋期 問13
Webシステムにおいて,Webサーバとアプリケーション(AP)サーバを異なる物理サーバに配置する場合のメリットとして,適切なものはどれか。
ア | Webサーバにクライアントの実行環境が実装されているので,リクエストのたびにクライアントとAPサーバの間で画面データをやり取りする必要がなく,データ通信量が少なくて済む。 |
イ | Webブラウザの文字コード体系とAPサーバの文字コード体系の違いをWebサーバが吸収するので,文字化けが発生しない。 |
ウ | データへのアクセスを伴う業務ロジックは,Webサーバのプログラムに配置されているので,業務ロジックの変更に伴って,APサーバのプログラムを変更する必要がない。 |
エ | 負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはWebサーバで処理し,負荷が重い動的コンテンツへのリクエストはAPサーバで処理するように,クライアントからのリクエストの種類に応じて処理を分担できる。 |
解説
(イメージから解く)
ア | Webサーバにクライアントの実行環境が実装されていない。 |
イ | Webブラウザの文字コード体系とAPサーバの文字コード体系の違いをAPサーバが吸収するので,文字化けが発生しない。 |
ウ | データへのアクセスを伴う業務ロジックは,APサーバのプログラムに配置されているので,業務ロジックの変更に伴って,APサーバのプログラムを変更する必要がある。 |
エ | 負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはWebサーバで処理し,負荷が重い動的コンテンツへのリクエストはAPサーバで処理するように,クライアントからのリクエストの種類に応じて処理を分担できる。(正解) |
解答
エ
基本情報技術者 平成29年度秋期 問26
クライアントサーバシステムにおいて,利用頻度の高い命令群をあらかじめサーバ上のDBMSに格納しておくことによって,クライアントサーバ間のネットワーク負荷を軽減する仕組みはどれか。
ア | 2相コミットメント |
イ | グループコミットメント |
ウ | サーバプロセスのマルチスレッド化 |
エ | ストアドプロシージャ |
解説
(頭の準備体操)
ストアドプロシージャ:データベースに対する複数の命令をまとめてRDBMSに保存した命令群。サーバ上に格納されているため,クライアントサーバ間のネットワーク負荷を軽減できる。
ア | 「分散データベースシステムにおいて,一連のトランザクション処理を行う複数サイトに更新処理が確定可能かどうかを問い合わせ,すべてのサイトが確定可能である場合,更新処理を確定する方式」(FE29.1.28) |
イ | 複数の処理要求が同時に発生した場合にまとめて処理することで,ネットワークの負荷を軽減すること |
ウ | マルチスレッド:「一つのアプリケーションプログラムを複数の処理単位に分けて,それらを並列に処理すること」(IP30.2.59) |
エ | クライアントサーバシステムにおいて,利用頻度の高い命令群をあらかじめサーバ上のDBMSに格納しておくことによって,クライアントサーバ間のネットワーク負荷を軽減する仕組み(正解) |
解答
エ