基本情報技術者講座
★ 猫本 2-03 記憶管理(その3) ★
基本情報技術者 令和元年度秋期 問17・平成29年度春期問17
図の送信タスクから受信タスクにT秒間連続してデータを送信する。1秒当たりの送信量をS,1秒当たりの受信量をRとしたとき,バッファがオーバフローしないバッファサイズLを表す関係式として適切なものはどれか。ここで,受信タスクよりも送信タスクの方が転送速度は速く,次の転送開始までの時間間隔は十分にあるものとする。
ア | L<(R-S)×T |
イ | L<(S-R)×T |
ウ | L≧(R-S)×T |
エ | L≧(S-R)×T |
解説
1秒当たりの送信量をS,1秒当たりの受信量をRとすると,バッファの溜まるデータ量は,(S-R) ←送信量が受信量よりも多いと溜まっていく
T秒間連続してデータを送信すると,バッファの溜まるデータ量は,(S-R) ×T
よって,バッファがオーバフローしないバッファサイズ L を表す関係式は,L≧(S-R)×Tです。
解答
エ
基本情報技術者 平成29年度秋期 問19
図のメモリマップで,セグメント2が解放されたとき,セグメントを移動(動的再配置)し,分散する空き領域を集めて一つの連続領域にしたい。1回のメモリアクセスは4バイト単位で行い,読取り,書込みがそれぞれ30ナノ秒とすると,動的再配置をするのに必要なメモリアクセス時間は合計何ミリ秒か。ここで,1kバイトは1,000バイトとし,動的再配置に要する時間以外のオーバヘッドは考慮しないものとする。
ア | 1.5 |
イ | 6 |
ウ | 7.5 |
エ | 12 |
解説
最終的には,このようにしたいということ。
4バイト単位で,再配置させる。セグメント3は800k(800×103)バイトなので,200×103回,再配置させる。
1回の再配置(アクセス)に,読取りと書込みの合計60ナノ秒が必要である。
よって,200×103×60ナノ秒
=12000×103ナノ秒=12×106ナノ秒=12ミリ秒です。
解答
エ