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基本情報技術者講座

★ 猫本 2-03 記憶管理(その2) ★

基本情報技術者 平成29年度秋期 問16

メモリリークの説明として,適切なものはどれか。

ア  OSやアプリケーションのバグなどが原因で,動作中に確保した主記憶が解放されないことであり,これが発生すると主記憶中の利用可能な部分が減少する。
イ  アプリケーションの同時実行数を増やした場合に,主記憶容量が不足し,処理時間のほとんどがページングに費やされ,スループットの極端な低下を招くことである。
ウ  実行時のプログラム領域の大きさに制限があるときに,必要になったモジュールを主記憶に取り込む手法である。
エ  主記憶で利用可能な空き領域の総量は足りているのに,主記憶中に不連続で散在しているので,大きなプログラムをロードする領域が確保できないことである。

解説

ア  メモリリーク(正解)
イ  スラッシング
ウ  オーバレイ
エ  フラグメンテーション(メモリの断片化のこと)

解答

基本情報技術者 平成28年度秋期 問17

仮想記憶システムにおいて主記憶の容量が十分でない場合,プログラムの多重度を増加させるとシステムのオーバヘッドが増加し,アプリケーションのプロセッサ使用率が減少する状態を表すものはどれか。

ア  スラッシング
イ  フラグメンテーション
ウ  ページング
エ  ボトルネック

解説

ア  スラッシング:アプリケーションの同時実行数を増やした場合に,主記憶容量が不足し,処理時間のほとんどがページングに費やされ,スループットの極端な低下を招くことである。(FE29.2.16)(正解)
イ  フラグメンテーション:主記憶で利用可能な空き領域の総量は足りているのに,主記憶中に不連続で散在しているので,大きなプログラムをロードする領域が確保できないことである。(FE29.2.16)
ウ  ページング方式:仮想記憶空間と実記憶空間を,固定長の領域に区切り,対応づけて管理する方式(FE23.1.20)。「固定長の領域」はページのこと。
エ  ボトルネック:全体に影響を及ぼす要素。「〇〇がネックで××できない」のネックはボトルネックのこと。

解答

基本情報技術者 平成28年度春期 問17

入出力管理におけるバッファの機能として,適切なものはどれか。

ア  入出力装置が利用可能になったことを,入出力装置が処理装置に伝える。
イ  入出力装置と処理装置との間に特別な記憶域を設け,処理速度の違いを緩和する。
ウ  入出力装置と処理装置との間のデータ交換に階層を設けることによって,入出力装置固有の仕様を意識せずに利用できる。
エ  入出力装置をファイルと同じように取り扱えるようにする。

解説

バッファ:処理時間や転送時間の差を埋める(緩衝する)ために,データを一時的に保存しておく記憶域。
よって,イです。

解答