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基本情報技術者講座

★ 猫本 1-05 CPUの高速化技術(その1) ★

基本情報技術者 平成28年度春期 問10

RISCプロセッサの5段パイプラインの命令実行制御の順序はどれか。ここで,このパイプラインのステージは次の五つとする。

①書込み

②実行とアドレス生成

③命令デコードとレジスタファイル読出し

④命令フェッチ

⑤メモリアクセス

ア  ③,④,②,⑤,①
イ  ③,⑤,②,④,①
ウ  ④,③,②,⑤,①
エ  ④,⑤,③,②,①

解説

命令フェッチは,命令を取り出すこと

命令デコードは,命令を解読すること


基本は,「④命令を取り出す」→「③命令を解読する」→「②命令を実行する」

命令を実行すると,「⑤対象となるデータ(メモリ上にある)にアクセスして演算を行う」→「①演算結果をメモリに書き込む」

よって,

④命令フェッチ

③命令デコードとレジスタファイル読出し

②実行とアドレス生成

⑤メモリアクセス

①書込み


ちなみに,

パイプライン制御は,命令の処理をプロセッサ内で複数のステージに細分化し,複数の命令を並列に実行する。(FE.22.2.10)

上の問題では,

 
 
   

解答

基本情報技術者 平成28年度秋期 問10

CPUにおける投機実行の説明はどれか。

ア  依存関係にない複数の命令を,プログラム中での出現順序に関係なく実行する。
イ  パイプラインの空き時間を利用して二つのスレッドを実行し,あたかも二つのプロセッサであるかのように見せる。
ウ  二つ以上のCPUコアによって複数のスレッドを同時実行する。
エ  分岐命令の分岐先が決まる前に,あらかじめ予測した分岐先の命令の実行を開始する。

解説

ア アウトオブオーダ実行  
イ 同時マルチスレッディング  
ウ マルチプロセッサシステム  
エ 投機実行(正解)  

解答